A型は真面目で、B型は大雑把、O型は社交性が高くて、AB型は変わり者が多い、といった性格診断などもありますが、実はダイエットにも血液型による分類が使えるという説があります。
ダダモ博士の血液型ダイエット方法
自然療法医のピーター・J・ダダモ博士が提唱して広まった血液型ダイエット。もともとダダモ博士は自然療法の研究結果と臨床経験をもとに、血液型によってかかりやすい病気や健康に良い食べ物、効果的な運動などが違うという結論を得ました。
その血液型による健康に良い食べ物をダイエットに応用したのが血液型ダイエットです。
コルチゾールやレクチンがカギ
具体的には、ダダモ博士によると肥満はコルチゾールやレクチンが原因となっているそうです。そのレクチンやコルチゾールを増やしやすい食べ物、増やしにくい食べ物というものが血液型によって大まかに分類できる、というのが血液型ダイエットです。
詳しい話はダダモ博士の書籍を読んでもらうとして、ここでは大まかに各血液型ごとにダイエットに適した食べ物と避けた方が良い食べ物をまとめておきます。
O型さんのダイエット食材
もともとO型は人類にとって最も歴史のある血液型です。狩猟生活時代の血液型なのでその時代の名残が消化器官系にも残っています。その為、動物性タンパク質が適していて、農耕牧畜時代以降の食べ物は向いていない、となっています。
具体的には牛肉、魚介類などが向いています。タンパク質以外では、パイナップルやマンゴー、野菜では玉ねぎやブロッコリー、飲み物では緑茶なども適しています。
逆にダイエット向きでない太りやすい食材は、小麦粉、乳製品、豆類ということです。とくに炭水化物系は合わないとのことなので、ご飯をなるべく少な目にしつつ肉や玉ねぎなどを使ったおかずを多めにするのが痩せる食事になりそうです。
A型さんのダイエット食材
A型はO型の次に出てきた血液型で、狩猟型の生活から定住型の生活へと変わり、農耕牧畜を発達させた時代の血液型です。その為、肉中心から穀物などの農産物を多く食べるようになった名残が消化器官系にも残っています。
そんなA型さんに合う、痩せるダイエット食材は魚介類で言えばイワシ、サバなどの青魚やアンコウやタラなど。果物ではクランベリーやパイナップル、いちじくなど。野菜ではブロッコリーや玉ねぎなど。飲み物では緑茶、ワイン、コーヒーなど、となっています。
逆にA型さんにとって太りやすい食材は牛肉類と小麦粉系のもの、ということです。ちなみに肉でも牛肉が合わないようで、鶏肉ならそこまで合わないこともありません。
B型さんのダイエット食材
B型はもともと遊牧スタイルの血液型と言われています。歴史的に見ればA型の人類が農耕牧畜を発達させることで人工が増えてきました。やがて増えすぎた人類の一部が移動する生活スタイルを選び、その過程で生まれたのがB型です。
その為、B型には遊牧型の生活スタイルの名残が消化器官系にも残っているので、遊牧型の食事が良い、となります。
具体的には、チーズや牛乳などの乳製品が特に相性が良いそうです。乳製品以外では、ラム肉、イワシ、アンコウ、タラなどの魚介類。果物系はスイカ、パイナップル、ぶどうなど。野菜はブロッコリー、ニンジン、ほうれん草などが合います。
B型さんにとって避けた方が良い太りやすい食材は、鶏肉、トマト、小麦粉、ごま、とうもろこし、豆類、などとなっています。
AB型さんのダイエット食材
AB型は人類の歴史上もっとも新しい血液型で、その歴史は1000年ほどしかないと言われています。定住スタイルのA型と遊牧スタイルのB型が再び出会い、そこで生まれたのがAB型という血液型なので、A型とB型それぞれの特性を併せ持っています。
A型的な面とB型的な面があるので複雑ですが、合うのは豆腐、イワシやサバやマグロなど青魚系、果物ではさくらんぼ、パイナップルなど、野菜ではブロッコリーやさつまいも、きゅうりなどとなっています。
逆に避けた方が良い食材は鶏肉、とうもろこし、ライ麦などとなっています。
そもそもコルチゾールって何?
血液型ダイエット理論の大元になっているのは、肥満の元になる「コルチゾール」を増やさないことです。ではコルチゾールとは何なのでしょうか。
コルチゾールは副腎皮質から分泌されるホルモンで、ストレスと密接な関係があるため別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
コルチゾールが分泌されるとブドウ糖が生成され血糖値が上昇します。そこで使い切れずに余ったブドウ糖が脂肪などに変わってしまう、という働きがあります。
気にし過ぎてストレスになると痩せない
血液型ダイエットは理屈として分かる部分もありますが、少なくない専門家から疑問も投げかけられています。また乳製品はA型に適さないとされますが、A型の人にとってもヨーグルトなどの乳製品は健康にもダイエットにも効果的なのは確かです。
あまり気にし過ぎると逆にストレスになってコルチゾールが増えてしまうので、目安として考え、あまり気にし過ぎないことが大事になります。